« #3 相手を怒らせてしまう、I'm sorry. | トップページ | #5 助けたいときには、使わないのかよ! May I help you? »

#4 責めるつもりじゃないのよ、I was waiting for you.

英語なるものは何と面倒な物か……。
何の因果か勉強での英語しか知らないのに外国人バーに入ってしまった俺は思った。
今日も今日で、予約して来てくれたネイティヴに声をかけて、怒らせちまった。

「お待ちしておりました」って直訳してI was waiting for you.じゃないのかよ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

“Hi, I was waiting for you.
俺は、どやどやと入ってきたネイティブのお客様にあいさつする。

いつも閑古鳥が鳴いているBar Willに、わざわざ予約して来てくれたお客様なのだ。

大事にせねば。ディドの野郎、まったく働く気がないんだもんなぁ。俺ぐらい愛想よくしないと、つぶれちまうよ。

だが、俺のあいさつを聞いた途端、5人いたネイティブが5人とも、大きな壁の大きな古時計を見た。

“……”

へんな目配せをして、沈黙が流れる。

あれ、「お待ちしておりました」って言っただけなのに、何なんだこの雰囲気は?

“Oh, What he really wants to say is ㊥νΩ∬☆Ж★△.”

と、カウンターに陣取っていたキャサリンさんが早口で何か言うと、とたんに、Oh, I see.とか言いながら、ネイティブたちが安心したように、おしゃべり始めた。

キャサリンさんは、さっと、カウンターに向き直ると、手にしていたマルガリータをキュッと呑み干す。おお、なんだか判らないが、なんちゅうかっこよさだ。ディドの妹さんでなければ、惚れるね、こりゃ。

I was waiting for you.は、遅刻した相手を責めるときに使う言葉。

キャサリン 「おごってよ。助けてあげたんだから」

兵衛門 「ええ、もちろんですよ。でも、何がいけなかったんだろう?」

キャサリン 「じゃあ、それ、教えてあげたら、バーボン1本キープにしといてね」

兵衛門 「ええ~、高っかい授業料だなぁ」

キャサリン 「いいのよ。興味がないんなら。私はどっちでもいいんだから」

 女だてらにバーボン好みといい、この斜に構えたところといいどこまで、デカダンなかっこ良さなんだ、この人はと思いながら、俺は封を切っていないバーボンにキャサリンさんのネームカードをかける。いいや、後でディドの給料から天引きってことにしとこ。

兵衛門 「1本入れときましたよ。I was waiting for you.のいけないところ、教えてください」

キャサリン 「それは、デートの約束の時間に遅刻した相手に言う言葉なの」

兵衛門 「?」

キャサリン 「『お待ちしておりました』というより、『時間に遅れやがって、あなたをずっと待っていたわよ』っていう不満の言葉なのよ」

兵衛門 「なるほど。不満がこめられてるわけだ。じゃあ、正しくはどういうんですか?」

キャサリン 「『お待ちしておりました』=『あなたにお会いすることを愉しみにしておりました』って考えて」

兵衛門 「なるほど、I was looking forward to seeing you.ね」

キャサリン 「そういうこと」

兵衛門 “I’ve got it. Ta.”

Dialogue written by Rich Eddington

(Phone rings)

Catherine: Hello.

Hyoemon: Hi Catherine; this is Hyoemon.

Catherine: Hi Hyoemon; it's great to hear from you.

Hyoemon: Are you free on Sunday at around 11 am? I'd like to meet you.

Catherine: Sure, I can meet you then.

Hyoemon: Great! So I'll meet you at 11 on Sunday.

Catherine: I'm looking forward to seeing you.

Hyoemon: See you then!

|

« #3 相手を怒らせてしまう、I'm sorry. | トップページ | #5 助けたいときには、使わないのかよ! May I help you? »

英会話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/189945/42734623

この記事へのトラックバック一覧です: #4 責めるつもりじゃないのよ、I was waiting for you.:

« #3 相手を怒らせてしまう、I'm sorry. | トップページ | #5 助けたいときには、使わないのかよ! May I help you? »