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#3 相手を怒らせてしまう、I'm sorry.

英語なるものは何と面倒な物か……。
何の因果か勉強での英語しか知らないのに外国人バーに入ってしまった俺は思った。
今日も今日で、電話をかけてきたネイティヴに怒られちまった。
I'm sorry.って、日本語の「すいません」とイコールじゃないのかよ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「チリリリリン、チリリリリリン」
と、古風な電話の呼び出し音が鳴る。ディドの趣味なのか、いつ作られたんだのだよ!って感じの壁掛けタイプの電話機だ。使いにくいったらありゃしない。ディドがいないのでしぶしぶ電話を取る。

“Hello, this is Hyoemon.”
“Hello, is Deido there?”
I'm sorry. He isn't here right now.”
“Oh, you're a big shot now, huh?”

ディドの妹さんのキャサリンさんだ。でも、なに怒ってんだ。「えらくなったわねぇ~」ってどういう意味だ?

I'm sorry.は、自分に責任があるときに使う言葉。
リッチ 「兵衛門さん、どうしたの?」
    しょんばりと帰ってくる兵衛門。
兵衛門 「うん、また、キャサリンさんを怒らせちまってさ。You're a big shot now, huh?って言われたよ」

リッチ 「う~ん、キャサリンは兵衛門をおちょくるのが趣味になってるからね。そのキャサリンに、I'm sorry.って言うと、とうぜんあげ足を取られるさ」
兵衛門 「え~。なんで、I'm sorry.って言ったらあげ足を取られるのさ?」
リッチ 「I'm sorry.って、自分に失敗や不幸の責任があるときに言う言葉だからね。ディドをコントロールできるほどえらくなったわねってことで、嫌味を言われたわけさ」

兵衛門 「なるほど、そういうわけかぁ。じゃあ、そういう場合どういえばいいのさ?」
リッチ 「ついてないねってことで」
兵衛門 「Unfortunatelyね」
リッチ 「そういうこと」
兵衛門 “I've got it. Ta.”

Dialogue written by Rich Eddington

Hyoemon: Hello. This is Hyoemon.

Catherine: Hello. This is Catherine. Is Deido there?

Hyoemon: Oh, unfortunately he isn't here right now. If you'd like, I can get him to give you a ring.

Catherine: OK. Thank you.

Hyoemon: It's my pleasure.

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